姿勢

発育と発達

姿勢と運動発達を深く理解する

子どもの身体の状態を的確に把握し,姿勢発達の道筋を理解することで,姿勢についての長期的な 目標と,それに至るスモールステップの段階を考えることができるようになります。 姿勢は,臥位姿勢(側臥位・仰臥位・伏臥位などの横たわった姿勢)→肘位(肘で支えた姿勢)→手 位(手で支えた姿勢)→四つ這い位(四つ這いの姿勢)→座位(座った姿勢)→立位(立った姿勢)の順 に発達していきます。このように姿勢保持能力が成長と共に段階的に発達していく中で,基本的な運 動能力や上肢の操作性の向上等が相互に発達していきます。また,認知力の向上にも関わります。 寝返りなどの姿勢変換ができるようになると,肘位と手位で身体を安定させ,頭を持ち上げたり首を 振ったりの頭部
発育と発達

姿勢・運動発達の原理

新生児にはお腹の中にいた頃から取っている屈曲姿勢が残っています。この段階の赤ちゃんの動きは無意識的でゆるやかです。動きは全身を使ったものであり、子宮内での動きが続いていると言えるでしょう。頭は左右に動かすことができます。赤ちゃんを寝かせる場所の表面に気を配り、心地良いものにしてあげましょう。この段階の赤ちゃんは一次反応によって反応します。視覚はまだ完全に発達しておらず、はっきりした色のコントラストしか見えません。赤ちゃんの顔から25~30cmのところに顔を近づけ優しく話しかけるか歌うかしてあげてください。赤ちゃんは人の顔を好みます。また、お腹の中にいた頃から聞いていたあなたの声を思い出します。