したがって、まず大前提として「運動神経は全ての人が持っているもの」なのです。
そして運動神経を育むということは、脳に様々な動作の神経回路を作って強くすることです。
これにより体の動かし方や動作、思い通り動かす技術が身につきます。
1. 5〜6歳までに運動神経が急激に発達し、完成までの約80%が作られる
2. 12歳の時点で運動神経はほぼ100%完成する
つまり、運動神経の8割は5〜6歳で決まり、大人が持っている運動神経も10〜12歳の時とほとんど変わらないのです。
したがって、この時期はさまざまな動作を経験して運動神経を発達させるには非常に効率が良く、絶好のチャンスであると言えます。
サッカー選手の華麗なドリブル、ダンサーのキレキレの身のこなしなどを見ると、到底「人間みな平等に運動神経を与えられている」とは思えないですよね。
ではそもそも、「スポーツの上手い/下手」や、いわゆるセンスとも呼ばれる「習得の早さ」は何によって決まるのでしょうか。
結論から言うと、
スポーツの上手い人というのは「ある動作を思い通りにできる人」であり、逆にスポーツが苦手な人は「頭では分かっているけど身体を思うように動かせない人」です。思い返してみれば、スポーツが上手い人は走り方、投げ方、蹴り方、ラケットの振り方などフォームが整っていたケースが多いのではないでしょうか。
そしてこの「動作を思い通りにできるかどうか」は生まれ持った才能によって決まるのではなく、そのスポーツを行う上で必要となる動作を繰り返し練習してきたかで決まります。つまり、理想の体の動かし方について練習を積んで、脳の神経回路をたくさん作ったかどうかによって決まるのです。だからこそ、例えば野球を上手くなるためには正しいフォームでバットを振れるようになるために、繰り返し素振りをしてはコーチに指摘してもらうなどの練習が行われているのです。
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