発達の遅れを評価する

発育と発達
「発達障害」の症状は、低年齢児において現れることが多いといわれています。たとえば、発達障害の子をもつ保護者の中には、3歳以前に「どこか違う」と感じる人もいます。

発達障害は、3歳児以降に典型的な行動として現れるとされていますが、乳児期でも環境の変化や刺激に対して過敏に反応する、むずかりやすい、何となくそわそわした体の動きがあるなど、保護者が「ちょっと違う」と感じるような姿を見せることがあります。診断が出る、出ないにかかわらず、子ども本人にとっての現実(集団のなかで生活しにくいなど)に変わりはありません。むしろ診断が出ないことで必要な理解や支援が受けられないまま、「大変さ」を抱き、生活しています。支援を必要としている子どもに対しては、適切な時期に、適切な支援の提供が求められるでしょう。

子どもが「今、何に困っているか」、「なぜ困っているのか」を明らかにした上で、支援が必要かどうかを見極める必要があります。ひとりひとりの子どもの状況や発達過程を踏まえた適切な保育を行い、子どもの健やかな育ちを保障することが、専門職の担う役割です。



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