骨格筋の筋出力の決定因子とは

運動生理学
本日は筋力を決める要因に関して記述致します。
身体が発揮できる最大筋力を決める要因には

・筋横断面積
・神経系の機能
・筋に占めるFT繊維の割合

の三者があります。
このうち”筋に占めるFT繊維の割合”のみ遺伝的に決定され、トレーニングによって大きな変化はしないため、トレーニングの主な目的は

・筋横断面積
・神経系の機能

の二点に集約されます。
トレーニングを始めて1〜1.5ヶ月ほどで挙上重量は著しく増加しますが、この間には筋横断面積はあまり増加しません。

簡潔に説明すると、
「持てる重さは重くなるが、それは筋肉が増えたからではなく筋肉を支配している神経系が適応し、中枢神経系および反射による筋力発揮の抑制が低減するため」

であると科学的に証明されています。
科学的に筋”肉”を増加させようと考えると、二択の前者である”筋横断面積”の増大、すなわち”筋肥大”を行わなければなりません。
神経系の適応が上限近くに達すると、筋横断面積の増加が起こるようになります。(トレーニングの条件より異なります)

回数を多くこなしている、感覚的に”きつい”ことを行っているから筋肉がつくというのは科学的には証明できません。
医科学的・物理的な工夫のないノーマルな自体重のトレーニングには限界があるということです。



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