女性のからだは、脳の視床下部から分泌される「ゴナドトロピン放出ホルモン(=GnRH)」によって支配され、卵胞の発育や成熟、排卵などの月経周期が正常に営まれています。
GnRHが脳の視床下部から分泌されると、脳の下垂体がそれを受けてFSHやLHが分泌されます。
FSHやLHは血流にのって卵巣まで移動し、卵胞の発育や成熟に関与します。
また、正常な月経周期が営まれるよう、ホルモン分泌はフィードバック機構によりコントロールされています。
女性ホルモンというのは、エストロゲンやプロゲステロンの総称です。
エストロゲン(E)は卵胞の発育と共に産生されるため、「卵胞ホルモン」ともいいます。
エストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3種類がありますが、性成熟期に働く主なエストロゲンはエストラジオールです。
エストラジオールはエストロゲンの中で最も活性が強く、通常、検査で測定される血中エストロゲンの主成分となります。
プロゲステロン(P,P4)は主に黄体で作られるため、「黄体ホルモン」ともいいます。
プロゲステロンは受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に整え、着床(妊娠)後は妊娠を継続させる働きがあります。
また、プロゲステロンは体温をつかさどっている脳の体温中枢に作用を及ぼし基礎体温を上げる働きもあるため、排卵後プロゲステロンが分泌されている間は体温が高い状態が続き(=高温期)、0.3〜0.6℃程度上昇します。
不妊治療においてエストロゲンやプロゲステロンが足りないと判断された場合には、子宮内膜の増殖や肥厚を促すためにくすりとして投与することもあります。
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