女性のライフスタイルと健康①

月経周期
初めての月経(初経)の後、子宮や卵巣が成熟するのにともなってエストロゲンの分泌量が増えます。
女性の体は、思春期からしだいに妊娠や出産に向けて準備が整います。
卵巣の機能が完成するまでは月経不順、月経痛などの月経トラブルがあらわれます。
月経は女性の健康を知るバロメーターといえます。

月経トラブルに要注意


月経痛などの月経トラブルは、多くの場合、年齢とともに軽くなっていきます。年々、月経が重くなるなどの不調があれば早めに婦人科を受診してください。

月経痛は「痛くて当たり前」ではない


月経が始まって数年は、体がまだ十分に発育していないため、経血を押し出そうと子宮が収縮することによって、強い痛みが生じることがあります。しかし、月経痛は「痛くて当たり前」ではないのです。月経は女性の健康を知るバロメーターなので、月経痛があらわれたら無理することはありません。日常生活に支障がでるほどの月経痛は月経困難症とよばれ、治療が必要になることもあります。つらい症状があるときは早めに婦人科を受診しましょう。

月経前の不調や不快気分とうまくつきあう


月経の前に、肌荒れやイライラなど、何らかの体の不調や不快な気分を多くの女性が経験します。これら月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome)月経前不快気分障害(PMDD:Premenstrual Dysphoric Disorder)の症状は、多くの場合、月経の前にあらわれ月経後から次の月経前まではあらわれません。

 


~思春期~


エストロゲンの分泌が盛んなこの時期は、ちょっとしたエストロゲンの変化が体に影響し、月経トラブルが多くなってきます。
これまで規則正しかった月経の周期が乱れる(月経不順)など、体は何らかのサインを出しているのかもしれません。
不調を放置しないで早めにケアをしましょう。

子宮の病気があらわれやすい


現代の女性は、初経の年齢が低下し、女性の社会進出・キャリア形成による晩婚・晩産化により妊娠・出産の回数が減っているため、昔の女性に比べて、生涯における月経の回数が増えています。
そのため月経困難症などの月経トラブルが増加しています。
加えて、子宮の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症など)があらわれやすい時期です。

放置しないで早めに受診する


この時期は、日々の忙しさから下腹部の痛みや月経時以外の出血(不正出血)などの不調のサインが出ても、ストレスが原因であると思い込んで、そのまま放置してしまう人がいます。

そうなると、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの治療が必要な病気を見逃してしまうおそれがあります。日常生活に支障がでるほどのひどい月経痛がある場合は、早めに婦人科を受診し、検査を受け、必要な治療を受けるようにしましょう。

また、この時期は、結婚、妊娠、出産といったライフスタイルも大きく変化します。

妊娠を望んでいてもなかなか授からない不妊症や、妊娠してもお腹の赤ちゃんが育たない不育症といった病気もあります。
産婦人科で相談できますので、早めに受診しましょう。

 


~更年期~


エストロゲンの分泌量が急激に減ってきて、月経が永久に停止することを閉経といいます。
更年期とは、閉経を挟んだ10年間を指し、体のホルモン環境が激変し、心身ともに体調を崩しやすい(更年期症状)時期です。
症状には個人差がありますが、日常生活に支障がでるほどの症状があらわれることがあり、この場合は更年期障害とよびます。
更年期障害にも治療法がありますので、我慢しないで早めに婦人科を受診しましょう。

我慢しないで婦人科受診を


更年期を迎え卵巣の機能が低下し、エストロゲンが十分に分泌されなくなります。そのため自律神経機能が乱れ、のぼせ、疲れやすい、イライラするといった更年期症状があらわれます。

生活習慣病の予防を心がける


エストロゲンは皮膚や粘膜の潤いを保ち、骨の代謝を活発にする役割も担っています。
そのほかにも悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やしたり、血管を拡げる作用もあり、動脈硬化になりにくくするといった役割があります。エストロゲンが減少するにつれ、これまでのようにはエストロゲンの恩恵にあずかれなくなり、脂質異常症動脈硬化の積極的な予防が必要となります。


~老年期~


寿命が大幅に延び、エストロゲンの恩恵を受けられないこの期間が長くなりました。これまで以上に、エストロゲンで維持していたお肌、骨、血管などには気をつけましょう。また、エストロゲンの減少によりうつ症状があらわれることがあります。気分がすぐれないときは無理をせず医療機関を受診しましょう。

生活習慣病の予防を心がける


更年期を過ぎて体調が安定する一方で、閉経以降は生活習慣病へのリスクが高まります。
これまで以上に脂質異常症動脈硬化への予防が必要になります。

腟炎に気をつける


エストロゲンの減少により、腟が萎縮して分泌物が少なくなります。そのため腟から出血しやすくなり、腟の自浄作用が弱まり細菌による萎縮性腟炎を起こしやすくなります。



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